宇治にて、『欅材 柾目 茶筒』
先日、京都府 洛南地方 宇治市の方から買取依頼を受け、訪問した時、買受した逸品です。蓋、内蓋、筒、ピッタシ柾目が揃っています。何気ない道具ですが、客人を招き、お茶を振舞う時、貴人の心が和む、職人技の逸品です。日本人が客を接待し、茶室に招く時、『緊張感を演出するのも、亭主としての大事な心得です。ハレの舞台の非日常性の演出。客人を心よりもてなす気持ち。大事な人への静寂というおもてなし。』少し黙考してください。この器をつくる段取り手順を。柾目を揃えて、姿形を整える。想像するだけで、職人さんの偉大さが分ります。こんな非凡な小品も当方大好きです。創業以来約30年。お引越、倉庫整理、遺品整理等、古道具などを処分される際は是非いちど、古美術 一休堂までご相談下さい!
2015年06月17日(水)