明治時代 三田駅周辺 〇平 食堂
表記写真の徳利は、最近仕入れた古丹波の哀愁漂う逸品なのですが、色々調べてみると興味が湧き面白いものです。明治32年に阪鶴鉄道の有馬駅の延長終点駅として三田駅が開業したのですが、当時その周辺および駅中で、使用されていたと思われる小さな巨人的骨董品です。〇平は屋号と思われ、駅舎と表記されていたのかも知れません。古ければ何でも値打ちが有るのが古美術品と言われますが、古いがゆえの意味合いがなくてはいけません。この器を観ていると色んな事が脳裏を駆け巡ります。そして、その雰囲気を飲み干す。素晴らしいお道具ではございませんか。もう一本の器は、江戸期の住吉神社の境内に有ったと言われる、丸太かうしという屋号の居酒屋の徳利。これも正月の浪花庶民風情を忍ぶには最高のお道具。酒を入れると想いまでもが、滲み出てくるから堪りません。古丹波を代表する酒器2点、コロナ禍白洲正子先生の作品を読みながら、独り酒も素晴らしい知的生活ですよ。断捨離、お引越、倉庫整理、遺品整理、古道具、骨董品等などを処分される際は是非いちど、古美術 一休堂までご相談下さい!
2021年04月27日(火)