『価値観の地殻変動=古美術、骨董品』

最近、個人的に痛感しております。今まで売れていた物が売れなくなり。急に、売れ出した物が出現しだしたような気がします。未だ過渡期と思いますが、消費者のニーズに間違いなく、地殻変動が起こっているのではないでしょうか。骨董品という言葉は、普遍的進化の無いような物を指す時、蔑称的に使用されること有りますが(笑)、確実に、徐々に進化が起こっているように思います。古美術の研究は、ある意味古物の客観的価値を見出す処に重きを成し、長い間時代的考証も含め夢想するところに、趣が有ったのですが、勿論、今も大多数そのようなお方が多いのですが、しかし、最近コレクター入門者に、『我が価値観』『我が宝物』寧ろ、客観性程遠く、主観性の塊のような代物をトレジャーハンターしようと東奔西走(=ネットで捜しまくる等(笑))される方が多くなったような気がします。珍なる物、謎めいた物、メモリアルな物、何処に無く此処にしか存在しえない物、自分しか評価しない、情けない物(笑)、愛人にプレゼントするには、惜しい物、金銭的価値から程遠い物、金より高い小さな物?等挙げだしたら限がありませんが、昔同業者の宴席の冗談しか考えられなかった物が売れ出しているのです。業界的立場から、『良否』を付けると間違いなく〇ですが、仕入れは大変です。でも仕事の趣は、倍増です。何か、けったいな物を断捨離で、悩んでいる方、ご一報ください。馳せ参じ、鑑定買取候(笑)。



2025年10月31日(金)
 
                